スロットルケーブルの調整

頻繁に行う作業ではないのですが、一応、書いておこうかと。8mmのスパナを2本、必要とします。「2本もないよ!」という方はプライヤーやモンキーレンチでもよいでしょう。

クラッチの調整でも述べてありますが、こいつも、ある程度の遊び量が必要です。適正は3〜5mmだそうです。

調整箇所については、クラッチと同様に2箇所あります。キャブレター側とハンドル側です。キャブレター側で適正範囲内に調整できなくなったら、ハンドル側で調整します。


まずはキャブレター側からです。キャブレターはエアクリーナーボックスに挟まれた位置にあります。

まず、調整箇所はカバーに覆われていますので、まずはそれを外してあげましょう。ケーブルに沿って引っ張ると外せます。

カバーを外しましたら、1のロックナットを緩めるのですが、 このときに、2のアジャスティングナットも一緒に回ってしまいますので(これを「供回り」といいます)、スパナ(もしくはプライヤーやモンキーレンチ)でアジャスティングナットを固定してからロックナットを緩めます。

緩めましたら、2のアジャスティングナットを回して調整します。aの方向に回すと遊び量が増え、bの方向に回すと遊び量が少なくなります。調整が終わりましたらロックナットを締めます。このときに、供回りを防ぐために、緩めたときと同様に、アジャスティングナットを固定してから締めましょう。


次にハンドル側です。ハンドル側の調整箇所もカバーに覆われています。キャブレター側と同様に外してあげましょう。

カバーを外しましたら、キャブレター側と同様に供回りを防ぎつつ、1のロックナットを緩め、2のアジャスティングナットを回して調整します。aの方向に回すと遊び量が増え、bの方向に回すと遊び量が少なくなります。

適度な遊び量に調整できたな、と思いましたら、エンジンを始動させてみてアイドリングの確認をします。アクセルを回さない状態でのエンジンの回転数を確認するわけです。このときにタコメーターなどの計測器があるといいのですが、あいにく私も持っていないために音で判断します。アナログ万歳!

さて、アイドリングの適正値は「1600〜1800r/min」だそうです。と言われてみたところで計測器が手元にないのですからどうにもなりません。とりあえず、今までの音と違いはないか、そして、ハンドルを左右に切ったときに、音が著しく変化しないかどうかを確認します。

大丈夫なようでしたら、徐行で試運転をしてみましょう。問題がないようでしたら、スロットルケーブルの調整はお終いです。



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