可動部の注油

YB-Fourに跨って、運転して、降りるまでの一連の動作で、いったい私たちは何点の可動品をどれだけ動かしているのか、あなたは考えたことがありますか?

サイドスタンドを上げて、跨ります。その刹那、車体全体に負荷。キーを回して、キックペダルを踏み込んで、ハンドルを左右に切り切り方向転換。ブレーキをかけ、クラッチレバーを握り、シフトチェンジペダルを一つ踏み込み、左右を伺い、ブレーキを離し、スロットルを回せばスロットルワイヤーはキュッと巻き上がる。半クラッチでギアを徐々に繋いで発進します。ブィ〜ン。やべーやべー、メット忘れた。

その間も、エンジン内ではピストンが絶え間なく上下運動を繰り返し、クランクシャフトはくるくる回り、トランスミッション達とクラッチギアはギアの変更に合わせガチャガチャ組み替えられながら回転し、その回転はドライブスプロケットへ受け継がれ、チェーンを介してドリブンスプロケットを回転させ、後輪は回り、前輪も回る。

さあ、目の前には赤信号だ。ひとたびブレーキをかければブレーキケーブルはきゅっと引っ張られ、ブレーキパッドはその身を挺してタイヤの回転を抑えます。おっと、次はでこぼこ道が現われた。さすればサスペンションは浮き沈みを繰り返し、フレームは歪み、スイングアームも歪む。

おおざっぱに考えてみても、これだけの部品が絶え間なくサポートしてくれているわけです。日頃の御礼申し上げるとともに、注油をして差しあげましょう。

だからといって、何もエンジンばらしてサスペンション分解して、なんてところまではしません。というか、例によって私ができません。薄っぺらい御礼にお詫びの言葉も見つかりません。許し給もれ許し給もれ。

使用するのは「エンジンオイル」でもいいですし「グリススプレー」でも構いません。ちなみに私は下の写真のようなものを使っておりますがいまいちしっくりきません。


さて、準備が整いましたらさっそく注油しましょう。とりあえずここでは気楽にできる箇所の注油を行います。

私の場合、以下の場所に注油をしております。他にもありましたら教えてください。

サイドスタンドのバネ

ブレーキ・クラッチレバーの付け根

ブレーキの調整箇所付近

キックペダルの付け根

シフトチェンペダルの付け根

こんな感じです。スプレーでプシュッと一拭きする程度です。見違えるほどに潤滑したりはしませんが、確実に効果はあがります。きっと。



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