![]() |
エンジンオイルの交換 |
「エンジンオイルの交換なんざ、一秒でも惜しい出勤前にだって出来ちまうよ。」 と、豪語なさったのは私の職場のエンドウ氏ですが、一秒でも惜しいのなら、エンジンオイルの交換なんてしないのでは?と異議を申し立てたい衝動に駆られました。大人なので言いません。 単に、それだけ簡単なんだよ、と言いたかったのでしょうけど。突飛です。エンドウ氏。 そんなプリティ☆エンドウのお言葉を頂いたところで、張り切って参りましょう。まずは用意するものを並べてみました。 ![]() ![]() ![]() 12mmのレンチ、雑巾、部品入れ用トレイ(100均)、新しいエンジンオイルを注ぎいれるための容器、「廃油ポイ」。なければ深めのトレイ。 今回のレンチは、T型ハンドルとソケットレンチを使ってみました。作業しやすかったです。 ちなみに、私の場合、1000km毎にエンジンオイルを変えています。本には「3000km毎でいい」と書いてある場合もありますが、私の場合、それではあまりに汚すぎるのです。 準備が整いましたら、まずはエンジンをかけましょう。5分ほどエンジンをかけましょう。エンジンをかけることによって、エンジンオイルが温まり、排出が楽に出来るようになります。そう、本に書いてありました。待ってる間に体操でもしましょう。およそ5分経ったら、エンジンを止めましょう。 そして車体の右側に立ち、突き刺さってるオイルゲージを抜きます。固く締まっているときは布をあてがってペンチなどで挟んで回してみましょう。 ![]() 次に、車体左側に移動し、地面に膝をついて車体の下を覗き込みます。別に膝をつけなくても覗けます。立ったまま覗き込める人はヨガラーの方ですか?下の写真の金色に光り輝いているものが「ドレンボルト」です。光ってなくても構いません。これを外すとオイルがビャーと出てきます。「ビャー」というのはイメージです。 ![]() 「ドレンボルト」を発見しましたら、まずはその下に「廃油ポイ」をセットします。しつこいようですが、深めのトレイでもいいのです。 セットし終えましたら、12mmのレンチを使ってドレンボルトを緩めます。反時計回りに回すのです。メガネレンチでもソケットレンチでも構いません。スパナやペンチで外すのは勘弁してあげたほうがいいと思います。大人の事情ってやつです。 ![]() ![]() エンジンオイルが流れ出る様子をしばし静観します。どんな色かな?変なものが混ざってないかな?とか思いながら静観します。飽きてきたらしばし休憩でもしましょう。ジュースが飲みたければ飲みましょう。煙草が吸いたければ吸いましょう。ポイ捨てはやめましょう。 はてさて、休憩は終わりましたか?終わりましたらバイクを左右に揺すったり、キックを何回か踏み込んでみましょう。キックを踏み込む、といっても、エンジンをかけるのはルール違反ですよ?お母さんはそんな子に育てた覚えはありません。あくまでエンジンオイルを少しでも多く排出させるためです。 あらかたのエンジンオイルを排出させましたら、ボルトと、エンジンオイルの排出口を綺麗に拭ってあげましょう。ちなみに今回はワッシャーを新品に変えてみました。純正部品ではありませんが、まあ、大丈夫だと思います。 ![]() さて、ボルトにワッシャーを忘れずに付けましたら、元の位置に戻してあげます。最初は手で締まるところまで締め、最後にレンチで本締めをします。時計回りです。ギュウギュウ力を入れ過ぎないように。 ドレンボルトをしっかりと締めましたら、新しいエンジンオイルを入れてあげましょう。今回、使用したオイルは「YAMAHA EFERO Sports」というオイルです。前回まで「YAMAHA EFERO Basic」というオイルを使っていましたので、一つグレードアップということになります。BasicからSportsへ。そして伝説へ。 ![]() オイルの注入量は800mlです。説明書に書いてありました。ですので容器に800ml分のオイルを入れます。多少入れすぎても気にしません。測定誤差です。 本来であれば、ノズルの付いた容器でも使えばいいのでしょうが、「ノズル部分を洗うのが面倒くさい」という非常に人間的な発想により却下。要は、こぼさなきゃいいのです。オイル注入口の周りに雑巾をかけ、オイルを入れていきます。紙で漏斗を作ってもいいです。 ![]() 新しいオイルを入れ終えましたら、オイルゲージを元に戻します。元に戻したらエンジンをかけましょう。5分ほどエンジンをかけましょう。エンジンをかけることによって、エンジンオイルが各部に流れていくのです。そう、本に書いてありました。待ってる間に片付けでもしちゃいましょう。時間は有限ですから。 およそ5分立ったらエンジンを止めましょう。エンジンを止めましたら、再びオイルゲージを抜きましょう。 そして、バイクを垂直にし、オイルゲージをねじ込まずに注入口に差込み、オイル量を計りましょう。オイルはちゃんとゲージの規定内についているでしょうか?ついていないようでしたら、再び新しいオイルを足してあげましょう。 オイルゲージの規定内にオイルがつくようであれば、おめでとう、エンジンオイルの交換は終了です。オイルを入れた容器は中性洗剤でゴシゴシしてキレイキレイにしてあげましょう。廃油は市の条例に従い処分しましょう。下水に流したら逮捕されます。間違いないです。お巡りさんは、オイルがどこから流れてきて、はたまた誰が流したのかが分かります。そういう装置があるのです。当日中に全て調べ上げてしまいます。オイル逆探知機っていいます。嘘です。でっちあげです。 でも、廃油はちゃんと処理しないとダメですからね。 最後に、basicからSportsへ変えた感想はというと、以前よりもスムーズに走れているような気がしました。ギアが気持ちよさそうに回っている、とでも申しましょうか。敢えて、音で表しますと、 Basic 「ブイィ〜ン」 こんな感じです。案の定、よく分かりません。次は、もうワンランク上の「Premium」を試してみます。 今回、「YAMAHA EFERO Premium」を使ってみました。 ![]() ずばり言って、Basicの2倍近い価格に心底仰天、一瞬意識が飛んだりもしましたが、頑張って購入してみました。 100mgが200円という、超高級オイルに手を震わせ、ドレンボルトの締め忘れによるオイル流出という、すっげぇ勢いでやっちまいそうなミスに怯えながら、オイル投入完了。こりゃ心臓によくねぇ。 さて、肝心の使用感はと申しますと、なんていうか、すっげぇ軽い。前回失敗したにも関わらず、敢えてまた、音で表しますと、 Sports 「シュイィーン」 こんな感じです。案の定、再び失敗です。けれどまあ、それは置いておくとして、使用感は良好です。「高かろう、たいしたことなかろう」をポリシーとしている私にとっては、なかなか衝撃的な出来事であります。缶が四角というのもいいですね。 次は社外品のものに挑戦してみたいと思います。 |